多能工について
建築の工程では仮設から仕上げまで様々な作業があります。
多能工の職人がいることで、工程内の多くのポジションで業務に携わることができます。
多能工化が進んでいれば、様々な工程で複数の人が業務を分担し、スピード・クオリティを挙げることができます。
昔の職人の世界では「仕事は教わるのではなく盗め」などと言われていました。
口頭と簡単なメモ書きだけで説明する人も意外と少なくありません。
多能工化を進めることで業務を教える側、教わる側それぞれのスキルが高まります。
多能工化は、多能工スタッフが増えたことのメリット(結果としてのメリット)だけでなく、
多能工を増やす過程においてもメリット(プロセスでのメリット)が生まれます、
また、日本の高齢化に伴い、業界でも職人が減少傾向にあります。
各工程の人材補てんの意味でも多能工は役立ちます。
当然、コスト削減、工期短縮にも役立ちます。
人材数を減らすことでコストを削減、ひとりひとりのカバーできる範囲が広がることで工期を短くすることが可能です。
経営環境の変化の規模もスピードも高まっている現在、
それらに対応できる柔軟な組織となるための一つの方策として、
現場の多能工化を重要ととらえております。